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『夜の世界白書』に見る現在の風俗嬢プロファイル②


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2018年発行『夜の世界白書』の続きです。

①では調査に回答したキャストの人物像にかかわるデータを見ました。今回は彼女たちにどれくらい収入があるのか、なぜキャストという仕事をしているのかなどについて見ていきます。まずは月当たりの実働日数と収入から。

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『夜の世界白書』より

これによると年齢にはあまり関係なく1か月あたり12~15日程度出勤していることがわかります。

ところが、収入は年齢に関係するようです。ピークは最も若い18~25歳で、26歳以降は少し減りますが高止まりの状態、しかし、35歳を過ぎるとがくんと減っています。

実働が月の半分とはいえ、フーゾクなのに昼職とさほど変わらない月収では割に合いませんよね。決してラクな商売じゃあないんですから。それでも、子供がいて時間的な拘束がある仕事は無理とか、事務職などの経験がまったくないとか、辞められない事情はあるのでしょう。

しかし、悲しいかなこの業界、どうしても年をとると需要が減っていく傾向にあるようです。GAPではこれを〝40歳の壁〟と呼び、ここに至るまでにセカンドキャリアを見つけられるような支援を行っているそうです。

しかし41歳以上になると、また少し月収が増えているのが気になります。ベテランはまたそれなりに需要があるということでしょうか?

 

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続いてはキャストになった理由と続けている理由です。

やはり生活のため、というのが圧倒的に目立ちます。若年層では美容や娯楽のため、とか興味があった、というのも多く、若いコが浮ついているのは昔から変わっていないということがいえそうです。若年層でもう一つ目立つのは学費のため、という項目です。

これは近年顕著になってきた傾向だそうです。デフレが続いて親の世代がすでに貧乏なパターンが多いんだとか。世知辛いです。

総じて言えるのは、大部分のキャストのみなさんは食べるために必死で働いているんだ、ということでしょう。また、若いうちは稼げるので娯楽のために働いていたつもりが、年を重ねるにつれて生活を維持するのがやっとになって、気づいたら辞められなくなっていた──なんてパターンもありそうです。まあ、僕の想像ですが。

 

 

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キャスト以外に仕事をしているかという調査です。36歳以上だと、キャストの仕事一本で食べていくのがつらい、という状況がここからも読み取れます。

でも、ここでも41歳以上はかけもち率が低いんですよね。熟女は稼げるのか?

 

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「不安や悩み」です。稼げるはずの若い世代でも将来や金銭面に関しては不安だと回答しています。若い世代では子育てに悩んでいる人も一定数いますね。

「病気」は性病でしょうね。18歳から持病でそんなに悩んでる人、いないもんな。

世代を問わず、キャストの多くが不安や悩みを抱えていると言ってよいでしょう。とくに近年は無店舗型の店が多く、待機中は一人で仕事仲間と顔さえ合わせることがない、という人も少なくないようです。そんな環境が夜嬢をさらに孤独に追い詰めていくのです。

 

 

バブルの頃なんかは、「若いうちにフーゾクで稼いでお金を貯めてお店を開くの」なんて目をキラキラさせながら語る風俗嬢をメディアでよく見たものですが、今やそんな眠いことを言っている場合ではないみたいです。それでいて、少し前にも給付金がもらえる、もらえないでモメていたように、世間から冷たい目で見られるのは変わらないわけで、割が合わないことこのうえない仕事になっちゃっています。

まあ、僕もタイに行ってばかりであまり利用してないんですけどね。EDだし。