2020年3月12日、僕はタイへ旅立ちました。
いつもなら、GW、夏休み、年末年始以外で行くことはあまりありません。
なぜこのタイミングで行ったかというと、コロナ禍でGWには渡航できなくなることを見越していたからです……すいません、嘘です。
16年から19年秋まで、僕は海外で働くためにブラック企業に勤務するなどいろいろと忙しくしていました。ブラック企業なので長期休暇はあって年に5日だったので、この間はタイには年に一度、行けるか行けないかという感じでした。
19年秋に海外で就職しかけたものの、持病のため本採用にはならずに日本に帰国しました。このブログを始めたのもそのタイミングでした(※正確には10年以上放置していたブログを再開したのですが)。
だもので、ブログも始めたことだしこれまで行けなかったぶんを取り戻すべく、20年は6~7回は行ってやろうと決心したのです。
ぶっちゃけコロナは眼中になかったです。中国はもちろん、韓国などでもすでに大変なことになっていました。しかし国内では2月にクルーズ船の騒動があったものの、3月に入った時点では1日の新規感染者数はまだ2けた止まりでした。
国内の感染者はまだ少数でしたが、逆になんとなく「海外はヤバい」というムードはありました。
実際、成田空港はかなり空いていました。
まったくいないということはないのですが、いくらオフシーズンとはいえ寂しい感じです。搭乗したハノイ行きのベトナム航空も搭乗者は半分ぐらいといったところ。
席も三つならんだ座席のうち、座っているのは僕一人だったので、じつにのびのびと空の旅を楽しむことができました。
検疫っぽいことといえば、ハノイ空港でバンコク便に乗り換える手前で、簡単な質問票を書かされたぐらい。スワンナプームでは何もありませんでした。いや、正確には質問票を書くようなコーナーがあるにはありましたが、係員もいないのでみんな素通りしていました。
スワンナプームもめっちゃ空いていました。
機内で入国カードを書くのを忘れたため、イミグレ前で書いているうちに同じ便に一緒に乗って来た人たちはイミグレを通り過ぎてしまっていました。いつもアホみたいに並んで待たされるのが嘘みたいです。
ガラガラのロビーを出てパタヤ行きのバスに乗ります。バスは満員でこそなかったものの、席はけっこう埋まっていました。ただ、日本人は僕だけ。
タイってこんなんでしたっけ?
センタン近くのホテルにチェックインしたのは午後9時ごろ。
出かけるには絶好の時間です。荷ほどきも早々に着替えると、ホテルを出てソンテウを拾うために歩いてビーチロードまで出ます。
でも、途中通り過ぎるバービアがどこか違和感が。なんか…寂しくない?
まだ時間が早いからでしょうか? いや、たしかバービアはけっこう早い時間から賑わっていたはず。やっぱり客が少ないのかな? ビーチロードに出てみて、その疑念は確信に変わりました。
ビーチロードを走るソンテウの荷台がどれもガラガラなのです。乗っている車でもせいぜい5~6人といったところで、荷台を空にしたソンテウばかりがやたらとたくさん走っています。
(これは停めづらいなあ……)なんて思っていると、道に立っている僕の姿を目ざとく見つけた一台のソンテウが目の前に停車。もちろん荷台には誰も乗っていません。
乗りづらいのは山々ですが、ウォーキングまで歩いて行く気にもなりません。
しかもクラクションを鳴らして(乗れや!)と催促しています。これは迷っている暇はなさそうです。
仕方なく空の荷台に乗るとソンテウは嬉々としたように発進しました。
(続く)
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