富士レストランを出たところでミスレジスターは「店の準備があるから」と言って帰って行きました。セクシーちゃんも一緒です。彼女は店の準備は関係ないけど何らかの用事があるらしい。
まあ、チーママに言われてしぶしぶつきあってあげた、という感じなんでしょう。これまでほとんど話したこともないし。
ゴゴ嬢のセクシーちゃんがいなくなると、一気に面子が地味になります。
残ったのは僕とヤム、ノイ、オーちゃん。この中でヤムとオーちゃんは本当は20歳前後の女性なんですけどね。年齢と性別だけで言えば感じは悪くないんだけど、なんなんだ、この華のなさはw
「ボウリングに行かない?」ヤムが言いました。ノイおばさんも隣で頷いています。
オーちゃんはどうでも良さそうにボーッとしてますけど。
そんなわけでボウリングに行くことにしました。なんと同じフロアにボウリング場があるのです。マーブンクロン、娯楽の殿堂かw
受付をして中にはいると、日本のボウリング場とこれといって変わりはない感じです。
レーンは10ぐらいあるんでしょうか。壁が鏡になっているので遥か向こうのほうまでレーンが並んでいるように見えます。
僕たちは4人でゲームを始めました。
1ゲーム目を普通に遊んだところで、なんとヤムが、
「ゴーゴー、お腹すかない?」などと言い出しました。
…オイ!お前はご飯を食べたことを忘れるボケ老人か。
ノイとオーちゃんもまんざらでもない顔をしています。僕は君たちの残りものを全部処理させられて動くのも苦しいほどお腹がパンパンだというのに。
君たちは好きなものだけしか食べないから、そんなことに。
「僕は空いていないけど、どこかへ食べに行くの?」
「ここで食べる」
どこから持ってきたのかわかりませんが、ヤムが持っているメニューを覗くといろいろな食べ物や飲み物が載っていました。そうか、ここで注文できるのか。
ヤムが店員をつかまえて注文すると、しばらくしてカオパットが運ばれてきました。
僕は見るのも嫌な状態ですけど、あとの3人はみんなで一皿のカオパットをぱくぱくと食べています。
食べながら2ゲーム目をしていると、もうお腹は減っていないはずなのに、ヤムとノイがなんだかソワソワし始めました。オーちゃんは相変わらずボーッとしてますけど。
時刻は夕方の5時を回っていました。
(続く)
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