翌日。前日はまあまあ飲んだので頭は重いんですが、いつものことです。
午前中に起床。
ナナホテルの朝ごはんを終了間際に駆け込んで食べ、あとはずっとプールでごろごろしながら読書していました。まあ、いつも通りのルーティーンです。
しかし、気になることが一点。
何だかナナプラザのほうがわーとかきゃーとかうるさいんですよね。
こんな時間にゴーゴーが開いているわけもないのに。
謎は約束の2時にR3へ行くときに解けました。
ナナプラザじゅうで水かけ合戦をやっているのです。
もちろん店はやっていないのですが、店のスタッフとおぼしき私服姿のタイ人男女やTシャツ短パンのファランたちがあちこちで水をかけ合っています。
容赦ない無差別攻撃ですでにR3へたどり着くまでにけっこう水をかぶりました。
もちろん僕も「水かけをやる」と聞いてきているので、濡れてもいいTシャツ短パン姿です。いっそ水着のほうがよかったかな。
R3の誰もいない店内に入るとゴイちゃんがいました。
「携帯は置いて行ったほうがいいよ」と言うので、携帯をカバンにしまって店内に置いていきます。さすがに財布は短パンのポケットに入れています。
「じゃあ、楽しんでね」
店の前に僕を残して、それきりゴイちゃんはどこかへ行ってしまいました。
(マジか。いったい何をすればいいんだ?)
たった一人取り残された僕が店の前で突っ立っていると、いきなり水をぶっかけてくるやつがいます。
見ると『Angelwitch』の前で若槻千夏の育ちをさらに悪くしたような小柄な女がこちらを指さして笑っていました。私服なのでゴゴ嬢なのかスタッフなのかわかりません。
彼女の横にはポリバケツになみなみと入った水が置いてあり、そこから小さな手桶で水をすくってぶっかけてきたようです。
「やったな!」
とはいえ、僕は徒手空拳の状態。仕方がないのでポリバケツまでダッシュして、中に浮いていた手桶で水をすくい、若槻の頭のてっぺんからぶっかけました。
「キャーッ!」逃げ惑う若槻に僕は何度も水をすくってぶっかけ続けました。
連続攻撃で彼女は水をくむことが出来ず、やられ放題です。
これ、なかなか気持ちイイかも。
図に乗って若槻をいたぶり続けていると横のほうから攻撃を受けました。
しかもなんか刺すように冷たい水です。氷水でしょうか。
暑いのでなんだかんだ言って水をかけられても服を濡らされる以上のダメージはあまりありませんが、これは効きます。
横を見ると1階の広場からライフルみたいなゴツイ水鉄砲をもったファランでした。
ヤツ目がけて水をぶっかけますが、遠くてうまくあたりません。その間にもファランは冷水を連射してきます。
若槻も加勢して二人で攻撃し続けます。二人がかりでの集中砲火を受けてファランは後退。いかに敵の武器がハイスペックとはいえ高低差と人数でこちらが勝ったようです。
図に乗って1階にいる人間を若槻と一緒に無差別に攻撃していると、今度は真横から激しい攻撃を食らいました。
すると今度は左のほうから水小銃を持った3~4人のLBたちが突っ込んで来ます。
『Casanova』の連中でしょうか。『Angelwitch』のスタッフらしい男がどこかで買ってきたらしい袋入りの氷をドバドバとポリバケツに投入し、こちらも氷水弾でパワーアップして応戦。
しかし、いかんせん人力では連射攻撃の弾幕には太刀打ちできませんでした。
あっという間に至近距離まで迫られ、僕と若槻はLBの集団にボコられてこれ以上濡れるところがないくらいに水浸しになったのでした……。
2時間近くの戦いから離脱して、R3に戻ったときには頭のてっぺんからパンツの中までびしょ濡れの状態でした。
ポケットに入れていた皮の財布は水を吸って濡れた段ボールみたいになっていました。
皮の色が落ちたのか、中に入っていたお札はすべてまっ茶色です。
出勤途中に巻き込まれたノイの携帯はディスプレイの内側に水滴が浮いた状態になっていて、もちろんうんともすんともいいません。ちーん。
これ、貴重品は完全防水仕様じゃないとダメだな。服は水着でもいいかも知れないけど、それだと濡れても平気過ぎて面白くないかも。
持参していた着替えを着て、店が営業を始めたのでその後はフツーにラストまで飲みました。パンツはさすがに持ってきてなかったので、濡れたままでしたが飲んでいるうちに乾きました。まあ、7時間ぐらい経てばねえ。
フツーに歩いていて水をかけられると腹が立ちますが、ガチで掛け合うのはけっこう楽しいですね。
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