↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
最初の数年間は足しげく通ったアンザイさんのパーティでしたが、徐々に足を運ぶ回数が減っていきました。
飽きる…といえば飽きたんですけど、だんだん参加女性のクオリティが落ちてきた、というのもあります。
参加女性の顔ぶれはけっこう入れ替わります。
…っていうか、男性会員がみなさん長いのでそう感じてしまうのかも知れません。
エンドウさんをはじめ、僕が参加しはじめた頃からいる常連の女性も2~3人はいるのですが、少数でした。
ほとんどの女性は1年ぐらい、長くて2~3年でいなくなってしまいます。
なんでいなくなってしまうのかはわかりません。
タハラさんやナカムラさんのようにトラブルで辞めるケースも少なくなかったと思います。盗難事件があって誰か辞めたという話も聞いたような。
アンザイさんのキャラの強さで辞めた人もいそうですし、結婚して辞めたという人もいました。(ちなみにその女性の結婚式にはアンザイさんは出たそうです)
そして、そうやって女性参加者が入れ替わっていく中で、明らかにパーティの面子が「なんだかなあ」という顔ぶれになることが多くなってきたのです。
参加者の人数も僕が通い始めた当初は女性7~8人、男性10人ぐらいというメンバーだったのが、女性3人、男性5人なんてことも多くなりました。
しかもその女性も「まあ、出来なくはないけど」というレベル。
会費4万払ってそんな感じだと、さすがにフーゾク行ったほうがいいや、ってことになります。また、当時の僕の収入が少しずつ右肩下がりになってきてそれまでのように無駄遣い出来なくなったということもありました。
また、休みのたびにタイに行くようになったこと、この当時ここと同様のスタイルのパーティがちらほら出来たという理由もあります。
そんなわけで、あくまでアンザイさんのパーティはお付き合いとして2~3カ月に1度ぐらい顔を出す程度になっていました。完全にキャバとかに行く感覚です。
そんなあるとき、久しぶりに行ったパーティで会ったのがユキでした。
ホテルの指定された部屋に行き、チャイムを鳴らすとこの頃のパーティーには珍しく、スーツ姿の若い女が出てきたのです。それがユキでした。
予想外のことで少しどきどきしながらリビングに通されると、待ち構えていたアンザイさんが彼女を紹介してくれたのです。
「このコ、カナザワさんっていうの。まだ大学生なのよ」
「こんにちは。カナザワって言います」
ユキはぺこりとお辞儀をしました。確かにスーツの感じが就職活動中の学生っぽいといえば、ぽいです。
「ゴーゴーはねえ、こんなんだけどA社で働いているのよ」
当時の僕は誰でも知っている有名企業で非正規で働いていました。パーティーの常連なら皆知っていることではあるのですが、何もいきなり言わなくても。
他の人は普通身分は隠していますし、偽名の人だって多いと思います。
「へえ。そうなんですね」
ユキが僕を見る目がちょっと熱を帯びたように感じたのは気のせいでしょうか。
非正規ですし、就職の世話はできないよ。
「今日はこのコ、見学だから手を出しちゃ駄目よ」
アンザイさんがちょっと真顔で僕に言います。
なーんだ、出来ないのか……。どきどきして損した。
やがてメンバーがそろってパーティが始まりました。
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