↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
パーティのやり部屋でいつもの調子でカクコにノリノリで言葉責めをしているのを、同室にいた人たちに逐一観察されていたみたいです。
これまでの経験からすると、おそらくリビングのほうにも聞こえていたに違いありません。音量大きめの喘ぎ声はかなり筒抜けです。
アンザイさんがこれだけ嬉しそうにしているということは、間違いないでしょう。
「オレノメ、私もさっきからあんたの目を見ているんだけど、何かいいことあるの?」
「オレノメさん、ビールおかわりいります?」
恥ずかしいあだ名をつけられて、参加者みんなからイジられている僕です。
一方、カクコはといえば、出てきて早々に常連のKさんとベッドルームに舞い戻っていました。モテモテですね。
ところが10分もするとKさんとカクコはこちらに戻って来てしまいました。
いつも陽気なキャラのKさんがちょっと沈んだ顔をしています。
「どうかしました?」と聞いてみます。
「いやあ、即撃沈ですよ~。ゴーゴーさん、スゴイですねえ。いつもあんなの相手にしているんですか?」
なんでも、ベッドに入るなりカクコのほうから責め立ててきて、Kさんが臨戦態勢になるやいなや上に乗られてアッという間だったみたいです。
「いつもは大人しく前戯されているんですけどねえ」
「ちょんの間だってもうちょっとゆっくりやりますよ。早食い選手権みたいでしたw」
早食いは上手い表現だなあと思いました。実にカクコっぽいです。
ソファーの端でみんなの話を聞いているカクコの隣に座って聞いてみました。
「パーティーはどう?」
「楽しいよ~^^ でも、さっきの人は見かけだおしって感じかな」
Kさん、言われております。
カクコを観察していると、みんなの会話に耳を傾けつつも目線はずっと動かし続けているのに気づきました。物色しているというよりは誰かを探している感じ。
「ゴーゴーさんとしてたときにね、すごく大きい○○○を見たのよ。でも暗かったし、誰だったのかなあと思って」
僕との取り組みの最中にそんなふうに気を散らしてよそ見されていたとは、けっこうショックなんですけど。
もちろんカクコはそんな僕の切ない気持ちなどお構いなしです。
「ねえねえ、あの人かも。行ってくるね」
と、1人の男性のほうへ移動して行ってしまいました。
カクコとその男性は二言、三言会話していたかと思ったらすぐに席を立ってベッドルームへと姿を消してしまったのです。
おそらくカクコのほうから「しません?」とでもストレートに誘ってゲットしたものと思われます。
小一時間後、戻って来たカクコに「当たってた?」と聞くと、
「ハズレ。でもそのわりにはよかったかな。私もけっこう頑張っちゃった」
とのことでした。この日はずいぶんと満足したようで、帰り際のカクコはすっかり顔がつやつやしていました。帰りはいつも通り彼女のリクエストで焼き肉でした。
その後、カクコは単独でたびたびアンザイさんのパーティに参加するようになったようです。僕ともすっかり音信が途絶えました。
彼女はその人並み外れた性欲と物怖じしない性格で、しばらくの間パーティに旋風を巻き起こしていたようですが、僕はほとんど顔を出していなかったので知りません。
あるときアンザイさんに「あんたの彼女でしょ? あんなにやりたい放題でいいの?」と聞かれたので、
「いや、僕は彼女をここに放流しただけですから」
と答えました。本当にたまにSEXするだけの仲でしたし。
しかし、その話がアンザイさんによってパーティじゅうに伝わったことで、しばらくの間僕は「獣を野に放った男」という称号を与えられました。
その後、やはり出過ぎる性格のカクコはアンザイさんと不仲になってパーティーを辞めたそうです。
1~2年後に、アンザイさんのところの元男性会員と新しいパーティを立ち上げたという噂も聞きましたが、本当かどうかはわかりません。
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