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『ゴーゴーバーの経営人類学』をやさしくまなぶ ㉞女たちの絆(前編)


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『BUTTERFLIES』(HPより)

 

市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。

 

 

 

前回はゴゴ嬢の交友関係は職場とプライベートの区別がない、終始べったりな友人関係が多い、というお話でした。

 

こういった友人関係では、お互いに仕事でにプラスになるように協力することが多くなります。もちろんそれは友達を思っての行動ですが、同時に金銭的に得するからというシビアな理由もあるのです。

 

多くのゴゴ嬢の場合、友人が上客を捕まえて良い稼ぎをすると、そのうちのいくらかのおこぼれを期待できます。

 

なぜなら、彼女たちのルールにおいて「気前が良い」ということは非常に良いことだとされているからです。タンブン精神ですね。

だから臨時収入があったゴゴ嬢は、みんなに食事をおごるなど大盤振る舞いすることが暗黙の了解となっていて、ふるまうほうの当人もそれを当然と考えています。

 

それは別の機会には自分がおごってもらう立場になることもあるからです。基本的にはそれで損得はなくなるという理屈です。

 

このような相互扶助のシステムは、収入の上下の激しいゴゴ嬢にとってはセーフティネット的な役割を果たしているのです。

 

だから、自分の友人がお客につくと一緒にその場を盛り上げたり、友人をペイバーするように客に勧めたりもするのです。

そこには当然ドリンクやチップのおこぼれへの期待もあるし、お客から〝お気にの親友〟として認められれば、なにがしかのチャンスもあるのです。

 

お客からしてみるとちょっとうるさく感じるときもありますけどねw

 

先日、某店でいい感じのコがいたので席に呼んで話していたのですが、そこへ友人だと名乗る女が現れて「私にも!」とドリンクを要求してきました。

 

それぐらいならいいんですけど、そこからそいつが仕切ること仕切ること。

僕が呼んだコはどちらかというと大人しい感じだったので、その女が割って入ってくるとちっとも話ができません。

 

すると盛り上げようとしているつもりなのか、その女が乾杯をあおるあおる。

瞬く間にテーブルがテキーラのショットグラスだらけになり、たまらずに僕が退散するときには30分ぐらいしかいなかったのに、まあまあの金額になっていました。

 

翌日、再びその店に行って、その気に入ったコを呼んだら「友達」もついて来たので、僕は即、席を立って帰ったのでした。

 

まあ、そんな例もありますけどw

でも、その大人しい彼女からしてみれば、「友達」はラクに小銭を稼がせてくれる存在だったことには違いありませんよね。

 

次回はケーススタディです。

 

 

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