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ゴーゴーバーの経営人類学』をやさしくまなぶ ㊹市場として、そしてときには戦場としてのゴーゴーバー(前編)


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『King's Castle 1 Patpong』(Twitterより)

 

市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。

 

 

本日は第4章の最終パートです。

4章といってもどこからが4章だったのか、僕もわかりませんw

バックナンバーを調べてみると、どうも⑲ぐらいからみたいです。

 

↓⑲はこんな感じでした。

www.sergeant-gogo.com

 

ざっくり言うと市場として見たゴーゴーバーとそこで戦うゴゴ嬢たちの戦略みたいなものを見てきましたよね(たぶん)

 

この、まとめのパートは理屈だけなので、全編小難しいです。僕は最初にこれを書いたとき、元の本を読んでいる最中に2回ほど眠りに落ちました。

 

まあ、まとめっていうことなので、元は18Pぐらいあるんですけど、2回で雑にまとめます。

 

でも、もともと雑にまとめたものを、リライトするにあたってさらに雑にかみ砕く形なので、もはや原文とはまったく違うことが書いてあるかもしれません。

市野澤先生、ごめんなさい。

 

 1.ゴーゴーバーのサービスは情報が少ない

ゴゴ嬢との取引で〝商品〟とは、SEXを含むサービスです。でも、1口にサービスと言っても幅は広いです。SEXだけで例えてしまうと、入れて出すだけの5分間のやつも、朝まで3回ぐらい組んずほぐれつするやつも、どちらも同じSEXサービスと言えます。

 

男性客が事前にこのコはどんなふうにサービスしてくれるのか、詳しい内容を知ることはほぼ不可能です。まあ、明らかにダメそうなのはいますけどw

 

〝商品〟を見合った値段で買うためには、商品に関する正確な情報が必要です。

 

また、売り手のゴゴ嬢としては、マグロであることは知られないほうが、絶対にたくさんお金をもらえるでしょう。つまり、「商品」の内容は知られない方が良い。

 

従って客とゴゴ嬢の間には「騙す」「騙されん」の激しい駆け引きが展開するはずなんですけど、実際のゴーゴーでは必ずしもそんなガチな感じばかりではありません。

 

相手を騙そうとしている限り、自分が騙されても文句は言えないということです。そんな危ない橋を渡ったところで儲けはたかが知れています。

 

それよりは、信頼できる相手を捕まえて確実に得をする取引をしたい、という気持ちにもなるでしょう。つまり、騙すことを放棄するゴゴ嬢も出て来る。

 

常連を作って、嫌われないように愛想よく接することでリスク回避的な行動をゴゴ嬢も少なくないということです。

 

 

 2.見ただけで商品の善し悪しがわからない場合は戦わなければならない

一般的に商品の品質に関する情報が重要なのは、商品ごとに品質の落差が非常に大きい場合があるからです。

 

この場合、品質に関しては二つの考え方があります。

 

一つは商品を一見すれば明らかな〝探索的品質〟。もう一つは実際に使ってみなければわからない〝経験的品質〟です。後者の場合、買い手は目の前に商品を並べられても、その良し悪しは見抜けません。

 

中東のバザールのような〝経験的品質〟を持つ商品の市場では、買い手はまんまと粗悪品をつかまされる危険性が多々あります。タイだと屋台の取引がこんな感じですよね。

 

そうならないためには、商品に関する情報を仕入れなければ間違いなく損をします。

 

バザール的な市場の場合は容赦なくとんでもない値段を言ってくるので、適正な値段なんて皆目見当がつきません。自然とこういう取引の場では、ケンカ腰でガチな交渉をしなければならないので面倒臭いです。

 

3.ゴーゴーでの取引がシビアにならない理由

本来はゴーゴーも「バザール的」な性質の市場です。しかし、ゴーゴーの場合はこのような展開にはならない、と市野澤先生は言ってます。

 

ゴゴ嬢の間ではSEXを安売りすることは恥だという共通認識があることは以前にも書きました。彼女らはSEXをカネで売ることに、実は大なり小なりの抵抗があるようです。

 

このことから、ゴゴ嬢と男性客とのやりとりはシビアなカネだけのやりとりにはならず、和気あいあいの盛り上がりになる傾向があるのだ、と市野澤先生は言います。

 

ゴゴ嬢の接客そのものが、サービスの一部であり、座を盛り上げる接客をすることが、カネを稼ぐうえで有効であることをゴゴ嬢もお客も認識しているのです。 

 

もう一点、市野澤先生が力説するのは、バーガールが提供するサービスの確変性です。

 

これは、お客とその行動によってサービスがしばしば変わってくるということです。

例えばお客がとても紳士的だったり、口が上手くて機嫌を取ってくれるような相手であれば、ゴゴ嬢の態度やサービスも良くなることが多々ある、ということです。

そりゃあそうですよね。

 

本書がこれまでに述べてきたように、ゴゴ嬢たちには職業倫理もなければ、店から厳しく管理されているわけでもなく、とても自由です。

 

個人的な好き嫌いで男性客への対応が大幅に変わってくるのです。そこにはシビアな銭感情は介在しません。

 

まあ、お客のほうだってゴゴ嬢が性格込みで可愛かったら、買い叩くことはしないですよね。だからと言っていいなりだと、またそこに付け込まれてしまうわけですけどw

 

この項、続きます。やっぱり小難しいなあw

 

 

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