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ゴーゴーバーの経営人類学』をやさしくまなぶ (56)ゴゴ嬢と客の関係⑤まとめ


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『Champagne』(『X』より)

 

 

市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』(03年)の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。

本書に描かれているシチュエーションは20年前のものなので、金額などはそのあたり含みおきください

ゴゴ嬢の思考や行動も当時とはけっこう変わってきていると思います

 

ゴゴ嬢と客の関係はゴゴ嬢の興味がカネにあるか、客にあるかによってどうなるのか。

その行動パターン4つについて解説してきました。

 

『ゴーゴーバーの経営人類学』より

4つのパターンを今一度並べると

①商取引…ゴゴ嬢の関心はカネにしかなくて、客のオッサンなんてどうでもいい場合

 

②行きずりの関係…カネにも客にも興味がない、とりあえず最低限食っていければ、という場合

 

③短期の愛人関係…カネにも客の男にも関心があるので、男のことは大事だけど、カネの切れ目が縁の切れ目なので長続きしない場合

 

④恋愛関係…カネよりも客の男に関心がある場合。ただし、本当にカネはいらないのかというと、決してそうでもない。

 

前章(⑲~㉛)ではゴゴ嬢がお客とできれば長期的に仲良しになるのは、リスク軽減とよりカネを引き出すためだということを書きました。

しかし、本章で紹介したパターンが示すのはそんな計算ずくな理由だけでなく、お客個人に対する感情もけっこう大きく影響してるんじゃないの?という話です。

 

〝短期の愛人型〟〝恋愛的関係型〟はもちろん、〝行きずり型〟でさえ、ゴゴ嬢と客の男がお互いに個人的な関心がにまったくなくては、そもそも成り立ちません。

〝商取引型〟ではゴゴ嬢は客の男に関心はありませんが、客の男はゴゴ嬢への個人的な関心は多少なりともあるはず。

 

ゴーゴーでの客とゴゴ嬢の関係と、通常の商取引でもっとも異なる点は取引当事者が商品ではなく相手に対して私的な感情を持つことが多い、というところなのです。

そうした感情のせいで、取引は単純なカネのやりとりから脱線して、ゴーゴー特有の男女関係がそこに生まれるのです。

 

僕ですか?あれだけ入り浸っているけど、〝恋愛的関係〟はとんとご無沙汰です。

だとしてもせめて〝友人関係〟?

うーん、どうなんでしょう。行けばそこそこ毟られるので、金ヅルから卒業できていると胸を張って言えないですwww

 

次回は新章…かな?(←知らないw)

 

 

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