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南青山の女 午前2時。


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写真と本文は関係ありません。昔どこかの飲み屋で撮った写真

最近はめったに現場には出ませんが、

以前は毎日現場に出ていました。

主に都内、繁華街も多いです。

幽体離脱しちゃいそうなぐらい車の運転席でぼーっとしていると、

奇妙な光景に出くわすことがちょいちょいありました。

 

とあるときに見た、ちょっとワケありっぽい風景。

僕は南青山のとある街角におりました。

名のある大きな通りではありますが、

あるのはマンションばかりで日曜の夜なんてほとんど人通りはないところです。

 

ふと、目に留まったのは、

交差点にハザードを点けて泊まっている純白のリンカーン

 

20歳そこそこのすらりとした美女が運転手にドアをあけてもらって乗り込みます。

茶色のバックスキンのブルゾンに短めのタイトスカート。

歩道のタイルに突き刺さりそうな細いピンヒール。

服装はカジュアルですが、お金はかかっていそうな感じです。

ケバさは全然ありません。

肩までのロングヘアはさらさらストレートでした。

 

2時間後。

六本木通り方向から、リンカーンはふたたび件の交差点へ戻ってきました。

運転手にうやうやしくドアを開けてもらい、降り立つ先ほどの美女。

とくに言葉を交わす様子はありません。

 

すぐに車は走り去り、美女は路地の奥の住宅街のほうへとぼとぼ歩いていきます。

 

まっとうな送迎なら彼女の家の前まで付けるはずだし。

明らかに女性をピックアップして、元に戻した感じで。

 

たとえば芸能人とその運転手なんかという間柄の人たちはよく見ますが、

二人の感じは、そういう空気感ではないんですよね。

もっとゲストっぽい感じだけど完全に〝お客さん〟って感じでもない。

 

しかも2時間すよ、たったの2時間。

車は彼女をどこへ何のために乗せて行ったのか。

 

いろいろ想像が膨らんでしまう光景でした。

おかげでけっこう時間がつぶせましたw