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『ラブ・ジャンキー 日本発タイ行性の直行便』に見る90年代の諸事情(3)


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これも違います。

 

 

昨日の続きです。

前回の記事↓

www.sergeant-gogo.com

 

◎買う側の論理

 

「体がいいし優しいし、タイの男は世界一」

固さがいいのだ、という。太さや長さではなく固さだと。

45歳の日本人ツアーガイド、英子には現在十人以上の恋人がいる。

みんなゲイバーで買った若い男だ。寂しがり屋で相手になった男は死ぬか体を壊すまで

手放さないから、みんな40日ぐらいで去って行く。それでも男が途切れることはないの

だといいます。

彼女がタイとタイの男を絶賛すればするほど、筆者はタイの男が嫌いになってゆくので

した。

 

「ゲイボーイでもいい、私は彼と結婚したい」

バンコクで元ゲイボーイの少年を囲っているネネ(40)。相手との年の差は20歳、親子だ

と言ってもおかしくない年齢差だ。

元々、日本でもゲイバーに出入りしており、免疫はある。3年前に初めてタイに行った

のも、大阪・北新地のニューハーブの店の慰安旅行だった。

6度目の訪タイで現在の恋人・ポンと知り合う。ゲイバーでオフをしたのがきっかけだ

ったが、一晩話をして意気投合したのだといいます。最初の夜はセックスはなかったそ

うです。

現在、日本で働きながらポンに仕送りを続けるネネは、将来タイで商売をする計画を描

いている。もちろんポンや彼の家族も支えるのだ。

自分に自信を持って生きていくネネは年を経るほど美しくなっていくように筆者には思

えた。

 

 

「ADの僕は毎朝彼女の家から現場に向かった」

マスコミには〝タイ・ジャンキー〟が多いと筆者は言うのですが、

林原氏(35)も撮影でタイに出張に行ったのがきっかけで、ハマってしまった一人だ。

現地の支局長に連れて行かれたタニヤでタイプのホステス・アー(22)と出会い、仕事が

終わるやいなや、いそいそと店に通い、毎晩オフします。

当時26歳だった林原氏には妻子がいたが、日本へ帰っても上の空だった。

再びバンコクにトンボ返りしてアーと2週間の同棲生活。

タイを離れる時には知らないうちに涙が溢れていたそうです。

半年後、なんとか時間を作ってプライベートでタイを訪れた林原氏でしたが、

アーはすでにタイの男と結婚していました。そして……。

 

「住んでみて、ますますタイがわからなくなった」

某商社の駐在員である近藤氏(34)は9か月前からタイで暮らしている。

病弱な妻は日本に住んでおり、4か月前からタニヤのホステスと付き合っている。

実はその前に日本にいるときから、タイ人女性をつき合っていて、

家族の面倒もみないといけないことや、タイ女性の気の強さにへきえきしていたのだと

いいます。しかし、「友達でもいいから」と近寄って来た今の恋人の真面目さなどに、

いつの間にか情が湧いて「結婚してもいい」と言うのだった。

そんな近藤氏のハマりっぷりに、筆者はタイ女性のしたたかさを感じる。

 

◎まとめ 

後半「買う側の論理」は4人です。

前半の「買われる側の論理」の力の入り方と比べると、かなりあっさりとした印象を受

けます。

個人的な見解としては、こっちを掘り下げたほうが興味をもって読めた気がします。

何でタイにハマっているかって、説明できる気はするけど、他人にはなかなかわかって

もらえない気がします。そのへんの〝わからなさ〟は伝わってきます。

 

また、筆者の言葉を借りれば〝タイ・ジャンキー〟の中で女性は圧倒的に少数な気がす

るので、2/4も入っているのは、やはりおじさん好みに寄せている気がします。