〝パパ活〟の仲介業者を騙って女性から保証金名目で現金をだまし取っていた男が逮捕されました。警視庁王子署に10日、逮捕されたのは住所不定、無職、神蔵敏行容疑者(50)。
神蔵容疑者は別の詐欺容疑で起訴されており、再逮捕となりました。神蔵容疑者は「詐欺ではありません」と犯行を否認しています。
「神蔵容疑者は一昨年の3月から4月にかけて、ツイッターでパパ活をしたいと投稿していた台東区の30代の女性に『パパ活の相手を紹介してあげる』と勧誘しました。そして相手に会わせる条件として『うちは男性との面会をキャンセルすると罰金があり、報酬の半額を保証金として前払いしないと紹介できない』などと言って十回以上にわたり130万円を騙し取りました。
いつまでたっても男性を紹介してもらえないため、不審に思った女性が警察に相談したことから事件が発覚したのです。警視庁は同じ手口で十数人の女性から1千万円以上だまし取った疑いがあると見て余罪を追及しています」(全国紙社会部記者)
報道では神蔵容疑者と女性の会話の録音が公開されていました。
神蔵「もしもし? 今平気? 明日待ち合わせて会うことってできるかな?
女性「明日は予定あるんで、無理です」
神蔵「ツイッターで俺の名前とか、個人名さらされてて、会社のこととか。〇〇ちゃんのお金はオーナーが持ってるんだけど、その件が解決してからどうのこうのとか言ってるから」
女性から返金を迫られていたのでしょうか。神蔵容疑者、ハゲ散らかしていてなかなかの強面ですが、しゃべりは立ちそうな印象です。
別の被害女性は神蔵容疑者の口の上手さを次のように証言しています。
「今よくよく思えば、なんでこんなにだまされていたんだって思うけど、すごく上手いんですよね、言い回しが」
別件でも詐欺で起訴されているというのは伊達ではなさそうです。
しかしツッコみどころが多くてよくわからない事件です。
まず、こういう場合騙されるのって男のほうじゃないんでしょうか。女性を紹介すると言ってお金を騙し取るのが王道ですよね。だいたい、P活女子なんておカネがないのが前提なのに、どうしてそんな女性たちを騙してひともうけしてやろうと思ったんでしょうか。
しかも結構おカネ払ってるし。P活女子のほうはそんなお金があるのにどうしてP活しようとしていたのか。
また通常、この手の犯罪の場合、女性がP活していることをおおっぴらにできないために、おカネを騙し取られても泣き寝入りするしかないっていうパターンが多いはず。それを狙って儲けてやろうとしたのかと思いきや、あっさり警察に駆けこまれてるし。P活女子を狙った意味がまったくありません。
最初にこのニュースを聞いたとき、P活ブームに乗った知能犯を想像してしまいましたが、まったくそんな感じではなさそうで。けっこう行き当たりばったりな印象ですね。
でも、なんでP活女子からお金を取ろうなんて思ったんだろう?
あわよくばおこぼれを、とでも思ったんでしょうか?