そのときの僕の部屋はキングサイズのダブルベッドとシングルベッドのツインという変わった部屋でした。
シャーデーは部屋に入るなり、 「じゃあ、私はこっちで寝るから」 と、シングルベッドのほうにさっさと横になります。
まだ根に持ってるなあ(笑)。
すっとんで行ってなだめる僕。
さっきは本当に50バーツしか持っていなかったんだよ、とか、いろいろ説明します。
「もうお金、持っているから」何か情けない口説き文句です。
なんとか彼女の機嫌は直ったようで、ダブルベッドのほうに移りました。
「私ね…」 シャーデーはTシャツのまま仰向けになった僕の上にのしかかるような体勢のまま、口を開きました。
「こうやって、ホテルに来るのって初めてなのよ。 いつもはペイバー(連れ出し)されてもホテルまでは行ったことないの。大勢でご飯食べたり、飲みに行ったりするだけ」
先ほど、連れ込みホテルのロビーで固まってた彼女を思い出しました。
今、枕元のスタンドに白く照らされた彼女の顔は、とても綺麗でした。
「でも、アナタならOK。昨日一目見てそう思った。それに私、お金が必要なの」
なんでも、夏頃に花屋を開くためにお金を貯めている最中なんだとか。
話がこういう展開になってくると。 根が素直でない僕としてはもうすべての話が信用できません。
なんだよ、結局カネかよ。 いつもならそんな思考回路に陥りがちですが。
まあ、女のコたちも商売ですからね。こちらも割り切ったほうが気持ち良い。
別に全財産とられるとか、家庭が崩壊するとか、大層なリスクをしょってるわけじゃなし。今だって別に商売の資金を出せって言われているわけじゃあないですからね。
今この瞬間は、自分の夢のために初めて危ない橋を渡ろうとしている彼女、 僕が気に入ったから、ふだんはしないこともしてくれている彼女。
たとえ虚像だったとしてもそんな彼女の姿に胸をときめかせたいものです。
嫌ですね、スレちゃった人間はw
唇を重ねると、彼女は舌を熱く絡めて応えます。
すらりとした首筋に舌を這わせると、すでに切ない吐息が漏れ始めました。
感度、かなりいいです。 健康的に伸びた長い腕と脚。
24歳といえば、人によっては熟れきっていてもおかしくない年頃ですが、
彼女の躯はまるでスポーツをやっている高校生のように、無駄のない、機能美に富んだフォルムでした。
かといって、ボリュームのあるべきところは、ちゃんと。
骨格が良いんです。お尻も太腿もパンパンに張っています。
ふだんよりもはるかに時間をかけて、この舌で彼女の全身をくまなく味わいました。
上から下へ。そして下から再び真ん中に戻ったとき。
シャーデーの中心部分はもちろん大量のぬめりを分泌した状態でした。
ここの形状がまたとてもキュート。
内側の鶏冠が薄く未発達な、まるで少女のような。
出来れば、この部分も時間をかけていらってあげたいところでしたが。
彼女に促されたので中断して合体します。
体勢を入れ替え、仰向けになった僕に彼女が跨るかたちになります。
「☆♀▲〒□★!!」
リトルゴーゴーがシャーデーを串刺しにした瞬間、彼女の口から意味不明の悲鳴が漏れました。
眉間にせつなげにしわを寄せ、自分の下腹部を指さします。
「すごくいっぱい入ってる。このへんまで」
彼女は確かにそんな意味のことを言っていた気がします。
すでに彼女が何語でしゃべっていたのか、 英語でどういう言い回しをしたらそんな意味になるのか。
まったく思い出せません。 しかし、確かに彼女はそう言っていたのです。
上体を起こし、座った体勢で抱き合うかたちになります。
ここから、得意技の変形対面座位リトルゴーゴー乱れ撃ちか、正常位に移行しようという作戦でした。
しかし、シャーデーと向き合ってがっちりハグしたその体勢は心地よく。
お互い無我夢中で腰を打ち付け合い、逝ってしまいました。
ひさしぶりに、「幸せ」みたいなものを感じたSEXでした。
もう、ゴーゴーでぼったくられたことも、 カバンをもとめて彷徨ったことも、もうエブリシングオッケー。
約1時間後、僕は東京に帰るためにホテルをチェックアウトしました。
(終わり)
このあとは「シャーデーのはなし」に続きます。
(1)の出会いのシーンは「at 1st night」の話と違う部分がありますが、「at……」のほうがホントです。
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