以前にも取り上げた「goo いまトピランキング」のタイトルが釣りすぎで度を超えているという件。
その後も「これはなあ」と思う案件を見かけるたびにブックマークしておりましたが、だいぶ溜まってきたのでまたやります。
↓前回はこちら
「いまトピ」、けっこう悪名高いみたいで、ネット上でも批判を目にすることがあります。前回はタイトルでは「ネットニュース」と媒体名をぼかしていましたが、今回はきっちり「いまトピ」と入れました。
だって「いまトピ」ぐらいなんだもん。ここまでひどいのは。
昔の東スポもびっくりです。
有名人の名前と刺激的なワードを組み合わせたシンプルな例
西野七瀬、電撃婚か
8月24日深夜放送の『グータンヌーボ2』に、元『乃木坂46』のメンバーで俳優の西野七瀬が登場し、恋愛について語った。「ストライクの人が現れたら、早めに結婚しそうだよね」「あまり恋愛に情熱的じゃないのは何となく分かる「もっと男や周りに媚びた性格してるかと思ってたけど、出会いはあるけどストライクゾーン狭いとかけっこう正直だよね。全然媚びてないから付き合ったら即結婚もガチでありえそうwww」「電撃結婚しそうに思う」<などと憶測が飛び交ったのだった、とまいじつが報じた。
「電撃婚か?」的な見出しは他のメディアでもしばしば使用します。しかし、それは「電撃婚したという情報があってある程度裏も取れているけど100%確実ではない」という場合に使用するのであって、「将来電撃婚しそうに思う」という内容の記事で使うとただの嘘です。
吉高由里子、崩壊寸前か
吉高由里子が誇る〝視聴率神話〟がピンチだ。吉高は現在、ドラマ『最愛』(TBS系)に主人公で出演中。彼女は〝視聴率を持っている女優〟として評判だったが、それが崩れ去りそうな状況だという。『最愛』は第6話終了時点で平均8.4%と大苦戦しているのだ、と週刊実話webが報じた。
吉高さん、整形失敗で顔面が崩壊したのか、それとも心の病か何かで人格が崩壊したのか、とファンならずとも心配してしまいそうなタイトルです。まさか「視聴率神話」が崩壊しそうだという話だとはなかなか想像できません。
これ、元ネタの実話webのほうのタイトルでは、「吉高由里子“持ってる女優”神話が崩壊寸前!?『最愛』視聴率が大苦戦…」となっており、ちゃんと内容に即しているので、いかに「いまトピ」が悪質なのかがわかります。
次は名前ではあまりインパクトがない人の記事をとりあげた例です。
人気ジャニーズ、いよいよ結婚か
これは本文が長いので種明かしのみにとどめますが、「人気ジャニーズ」って誰だと思います?
世代によっても違うと思いますが、結婚しそうな年代でパッと思い浮かぶのはNEWS、関ジャニあたりでしょうか。それより若いとなかなか結婚という話はなさそうです。
実はこれ、Ⅴ6の坂本クンと元宝塚女優がそろそろ結婚するのではないか、という記事なのです。二人の交際は2~3年前から知られており、結婚は時間の問題かと言われていました。
種明かしを聞くとなんだかモヤモヤしませんか?
別に坂本クンが「人気ジャニーズ」と呼ばれることに異論があるわけではないです。
V6と言えばメジャーなグループだし、坂本クンはけっこう知名度があります。「元ネタとなった「アサジョ」の記事では、ちゃんとタイトルに坂本クンの名前が入っています。坂本クンの場合、タイトルに名前があっても「誰?」というふうにはならないのです。
普通のメディアでタイトルにこういう書き方をする場合は、もっと知名度が微妙な人を扱う場合です。例えばおじさん、おばさんなら先に出したNEWSや関ジャニのメンバーは全員は知らないかも知れないし、僕が考える一般的な感覚としてはHey!Say! Jump、キスマイ、ABC-Zあたりのメンバーだとこういう扱いになるのかな、と。
つまり「いまトピ」は釣るためだけに坂本クンの名前を伏せているのです。
読者を小馬鹿にしているのはもちろん、坂本クンにも失礼です。
本当は1回で終わらせたかったのですが、長くなってしまったので次に続きます。
次回は「肝心な部分を省略して記事とはまったく違う内容を連想させる例」を見てみましょう。
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