ボウリング場から出て来た僕たちはナナプラザへ向かうことにしました。
そろそろR3が開いているころなので、店に行ってヤムとノイをペイバーしなければなりません。オーちゃんはお休みなのでペイバーしなくてもいいそうです。
タクシーでナナプラザ前で降りると、ヤムが屋台の串焼き屋に引っかかっています。
まさか、また腹が減ったなんて言わないよな?
「みんなにお土産な」というので串焼きを300~400Bほど買いました。
1本10Bそこらなので、けっこうな量です。
まだ口開けまもないこともあってR3はガラガラでした。
カウンターの中ではミス・レジスターがいつも通り真面目な顔をして仕事をしていました。ステージの上にはビキニ姿のセクシーちゃんもいました。
うん、田舎ヤンキーじゃなくていつもの彼女です。
オーちゃんも制服に着替えて働いていました。
「遊びに行ってきたんだって?」席につくといきなり顔なじみのウェイトレスたち(平均年齢30代)が群がってきます。そしていつものごとく飲みが始まります。僕も先ほどリバースしてすっきりしたので、元通りですw 飲み飲みですw
ヤムが先ほど屋台で買った串焼きを皿に移し替えて持ってきました。一番最初に自分が取ってパクついています。結局お前が食うんかい。
それにしても、僕たち3人が酔っ払っているからか、周りのみんなも飲むペースがいつもより早い気がします。
30分も経たないうちに、あっという間に入れ替わり立ち代わり10人ぐらいがやってきて乾杯し、2杯めに突入するやつもいます。見たことないウェイトレスやゴゴ嬢もちらほらいます。
やっぱり景気よく飲んでるように見える席には砂糖に群がるアリ並みに集まってくるんですね。さぞかし金のニオイだだ漏れな感じなんでしょう。
しかし、実際はそんなに持っていないので、こんな調子だとケツの毛までむしられる羽目になってしまいます。
すでにけっこう酔っ払ってきていましたが、意識のすみっこのほうでアラートが鳴りました。とりあえず、すでにぶ厚くなった束が刺さった伝票入れを仕切りの向こうにいるミス・レジスターに渡します。
素早く伝票をめくりながら電卓を叩くミス・レジスター。一度計算を終えるともう一度最初から伝票をめくって検算しています。
僕は仕切りごしに覗いて、果たしていくらになるのか見守っていました。
最終的に出た数字は、なんと3600B。
さらにこれにプラスしてヤムとノイのペイバー代1200B払わなければなりません。
ありえねえ。
いやいや。確かに昨日、一昨日とお会計は4000B越えでしたけど。
けっこうな時間ここで飲んでのお会計ですからね。ヤムにすっぽかされた一昨日なんか数時間はいたし。
今日はまだ来て30分ほどです。ビール1本120Bとしても30本飲んだ計算です。明らかにおかしいです。
ミス・レジスターもおかしいと思ったようです。
しばらく数字を見て首をひねっていましたが、おもむろに伝票を1枚ずつチェックし始めました。たまに手を止めて怪しいのを次々に弾いていきます。
結局、僕のところに最終的に来たお会計は2000Bちょいでした。
それでもまあまあですけどね。
「ごめんなさいね~」ビッグ・ファット・ママがハイネケン片手に謝りに来ました。
僕も悪いんです。誰にでも飲ませすぎなんです。
誰にでも飲ませてるといくらでもお金を取っていいや、とフツーに考えるヤツがいるんですよね、けっこうな頻度で。これまで他の店(とくにパッポン)でも何度こういう目に遭ってきたことか。
やっぱり伝票は自分でチェックしていないとダメなんですね。
でも、ちゃんと店のほうでチェックしてくれたのはよかったです。まあ、当たり前といえば当たり前なんですけど。
で、「僕たち関係ないもんね」って感じで串焼きを貪り食っているヤムとノイはなんなんだか。
(続く)
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