R3にてヤムと再会。ヤムの彼女、ミンとミスレジスターも加えて4人で乾杯します。
「今はバンコクに住んでいるの?」
「そう。私がバンコクの会社で働くことになったから2人で出てきたのよ」
ミンはかなりちゃんと英語が喋れます。だから、ヤムと彼女が揃っているときは彼女が通訳みたいな感じになっています。昨年、マハーサラーカムで3人で食事をしたときもそうでした。
ミンによると、子供はマハーサラーカムのヤムの実家で面倒を見てもらっているそうです。はっきりと聞いたことはありませんが、ミンには両親がいない気がします。
そして、ヤムもメッセンジャーとしてバンコクで働いているとのことでした。
たぶん稼ぎはミンのほうが多いんでしょうけど、昨年に会ったときのヤムは働いている様子がなかったので、仕事をしているだけ良しとしましょう。
ところで実家に作っていたインターネットカフェはどうなったんだろう?
4人でそんな話をしていると、僕たちが飲んでいる姿を見つけて〝おばさん〟がやってきました。テーブルの横で腰に手を当てて仁王立ちし、顎をクイックイッとしゃくっています。じゃんけんゲームを催促しているのです。
ひたすらじゃんけんをして負けたら飲むというだけのゲームなので、僕はもうへきえきしているのですが、
「OK! やろうよ、ゴーゴー」と、勝負事が好きなヤムが受けて立ちます。
いや、君たちだけでやってよ、と言いたいところですが、まあ参加しないわけにはいかない流れですよね。
お酒の飲めない(もしくは飲まない)ミスレジスターとミンは席を移ってしまいました。
近くにいたジーンも巻き込んで勝負開始です。
「ジャン、ケン、ポン! アイ、コハ、ショ!」
あいこのところはみんなうろ覚えみたいですw タイミングも怪しくて合いません。
負けると一気ですが、勝負のペースがあまりに早いので1口グイっと飲めば良いことになっています。
それでも、最初の30分ほどでジーンが大負けしました。テキーラも3杯ほど飲まされたのでかなりふらふらです。
「私もう踊れな~い。ゴーゴー、ペイバーしてぇ~~」などと鼻にかかった声を出しながら僕にもたれかかってきます。いや、女体の感触は嬉しいんですけど。
「オンリーペイバーでいいなら。ホテルには行かないよ?」
この感じだと今夜もなかなかいい感じに散財させられそうな予感がします。おそらく女のコをホテルへ連れ帰るようなチップは残らないと思われ。
ホテルは無理ですがジーンにはいつもセクハラさせてもらっているので、ペイバーしてあげることにしました。
衣装を着替えるためにいったんジーンは退場。衣装のままのほうがお触りしやすいんですけどねw
その後もしばらく勝負は続きました。結果は3人イーブンって感じです。
しかし、乱れたところを見せたことのないおばさんを除いて、僕もヤムもけっこう酔っ払ってきたみたいです。
「もうやめようよ、酔っ払った」
ヤムが弱音を吐いたので勝負は終了。このじゃんけんゲームの何が楽しいのかさっぱり理解できない僕としては大歓迎です。
「ところでさ、ゴーゴー」
酔っ払っていたヤムが少しあらたまった感じで言いました。
「他のゴーゴーに行かない?」
(続く)
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