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RAINBOW3ものがたり(16)お手当論争


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あき竹城。この写真はちょっと似てる(時事通信)

 

「ディスコへ行こう」

R3を出るとヤムから提案されました。

こっちの人ってクラブ(アクセントはブ)ってあんまり言わないんですよね。

昭和世代の僕としては、ディスコと言われたほうがピンときます。

英語だとディスコ的なものはみんなナイトクラブだけど、やっぱりナイトクラブって言われると女の人が席について生バンドで「コモエスタ赤坂」なイメージですから。

 

「でも、まだ時間が早いよ」ノイが言います。

時計を見るとまだ9時を回ったところです。僕はなんでこんなに泥酔しているんだろう。

「じゃあ、それまでゴーゴーに行こうよ」

ヤムが目をキラキラさせながら言います。実はやつはめちゃめちゃゴゴ嬢好きなのです。まあ、トムボーイですもんね。さっきから腹が減ったら何か食べてるし、ホントに欲望に忠実なやつです。

 

最初に行ったのはR4でした。この06年当時はナナプラザでは断トツで一番人気の店でした。いつ行っても広い店内いっぱいに人がいました。

僕もよく来ていました。ここは忙しすぎて従業員もゴゴ嬢もあまり営業をかけてこなかったので、ステージを見ながらわりとゆっくり飲むことができたのです。

 

ただ、ステージ上を見渡しても、これといって可愛いコは見当たりません。

ダンサーが一回転するまでステージを見ていましたが、人数がいるわりにはレベルは今一つです。

回りを見ると日本人客が女のコを連れて帰る姿がやたらと目につきます。おそらくめぼしいコはこんな時間にも関わらず、連れ出されてしまったのでしょう。

人気ゴゴ嬢はリッチな客が何日間も貸し切り状態だ、なんて話も聞きますし。

 

早々にR3を出て今度は1階のR1へ。

ここはヤムもノイも知り合いがけっこういるようです。ヤムなんか席に着くやいなや、スレンダー系のやや可愛いゴゴ嬢を侍らせています。同じコンケーンあたりの出身なんだそうです。

ノイも知り合いのウェイトレスをつかまえてしゃべっています。

僕も最近知りあった、顔も体も四角いウェイトレス・ゴップと再会しました。

年齢は30代ぐらいでしょうか。最初はあき竹城に似ていると思ったんですが、もっと色気を無くした感じ。エロい気分にはまったくなりませんが、よく飲むし面白いので仲良くなったのです。

 

「ディスコに行くの?私も連れて行ってよ」

そんなことを言われたもので、ペイバーして彼女もいっしょにディスコへ行くことになりました。3人ペイバーしておばさんとトムボーイって。これが全員ゴゴ嬢だったらどんなに幸せなことか。

まあ、成り行きなので仕方ありません。R1でもけっこう飲んでさらに酔っ払いました。

 

程よい時間になったので、4人でタクシーに乗ってディスコへ。実はどこへどうやって行ったのか、さっぱり覚えていません。トンローあたりでしょうか。

覚えているのは入口でウイスキーのボトルを買わされて、中でそれをけっこう飲んだことぐらいです。フロアに小さなテーブルがあって、立って飲むスタイルでした。

立って飲むと回るの早いんですよね。それで完全にとどめをさされて店の中でのことは覚えていません。

 

しかし、店を出た後のことはよく覚えています。

ゴップがいきなりチップ1000Bをよこせと詰め寄って来たのです。

「私はあなたに時間を提供した。あなたは私にお金を払う義務がある」

僕が断ると、イカツイ顔をますますイカツクして怒鳴ります。こんなにガチでタイ人に怒鳴られるのは初めてなので、けっこうたじろいでしまいました。

 

しかし、彼女が来たいというから連れて来たのであって、僕は来てくれなんて1ミリも頼んでいません。それに、それまで店外にゴーゴーのスタッフや女のコと遊びに行くときにチップを渡したことはありませんでした。

 

例えば相手がゴゴ嬢で、ペイバーしたけどホテルには行かないでどこか遊びに行こう、という話だったらいくらか渡すこともあります。でも、それはお客に付き合ってチップを稼ぐのがゴゴ嬢の仕事だからです。

しかも1000Bて。まだショート1500Bの時代です。いくら何でも吹っ掛けすぎでは?

 

僕の感覚としては、こういうふうに一緒に遊びに行くのはいわゆる「アフター」みたいなもので、かかったお金はもちろん僕が持ちますが、チップのようなものは派生しないという感覚でした。ましてやヤムやノイなんか友達感覚でしたし。

 

そんな感覚は間違っているのでしょうか。

ヤムとノイを見ると少し気まずそうにして黙っています。やっぱり僕が間違ってる?

いや、ノイなどは自分ももらえる流れになればラッキー、ぐらいに思っていそうです。

 

しかし、僕としてはあくまでヤムとノイに付き合った、という感覚なので、断固としてここでチップを払うものかというモードになっていました。

対するゴップもまったくひく気配はありません。結局、ヤムが中に入ってなんとなくその場は払わない方向で収まったと思います。

そのままタクシーでホテルに帰り、台無しの気分のまま寝ました。

 

今にして思えば足代ぐらいは渡してもよかったかなとは思います。そのほうがスマートですもんね。

(続く)

 

 

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