ソイカのいんちきコヨーテにがっかりしたものの、紗倉まな似ゴゴ嬢はいいコだったし、飲み代は通常よりも高かったけどぼったくられたと騒ぐほどではないので、まあよしとしておきます。
紗倉まな似がペイバーできないのが非常に心残りではありますが、たぶん彼女はペイバーがないからあそこで働いているのかなあ、などと考えたりもします。
スクンビットをぶらぶらと歩いてナナプラザへ向かいます。
途中、テーメーを冷やかしますが、ここはどうも選べないんですよねえ。
たいていビール1本頼んで店内を10分ほどウォッチして帰るだけです。
注文すらしないで1周りだけして帰ることもあります。
スクンビット通りは暑いです。露店でガチでショッピングするチャドル姿のおばさんたちや馬鹿みたいにガタイのでかいファランに揉まれるように歩道を歩いていると、照明と人いきれの熱で汗がダラダラ流れます。一刻も早く涼しい場所で一息つきたいと焦ると、さらに汗が出るという嫌なスパイラル。
Tシャツの背中を汗びっしょりにした状態でR2に何とかたどり着きました。
店に入るなりウェイトレスのオーンとオーに捕まります。
この2人は春に来たときに知り合ったのですが、けっこういたりいなかったりで2人そろっているのを見るのは2回目です。ちなみに昨日来たときはオーが休みでした。
小柄でちょっと悪そうな顔をしているのがオーン、朝青龍似の大柄なのがオーです。
オーは髪を頭のてっぺんでまとめて縛っているので、ますます力士みたいです。
おそらく2人とも20代前半、もしかしたら10代かも知れません。
当然のように3人で乾杯して飲みます。
「そういえばここの女のコが殺されたんでしょ?」
5月にR2のゴゴ嬢がここのすぐ近くのコンドで殺され、犯人の日本人男性も飛び降り自殺をした事件は日本でもニュースになっていました。
「ビウでしょ。そう、彼女はすごくいいコだったのよ」
「田舎に毎月お金も送っていたみたいだし」
2人は口々に殺されたゴゴ嬢について教えてくれました。
日本語もけっこう話せて日本人に人気があったそうです。
「犯人の日本人のことは覚えてる?」
「知らない。ここは日本人のカスタマーが多いし、彼女をペイバーするのはだいたいそうだから」
ネットで仕入れた情報によると、犯人の日本人男性は5年ほど前からビウ目当てに休みのたびにR2に通っていたとのことでした。
おそらく、けっこうな回数R2に来ていたはずですが、やっぱり覚えられていないんですね。僕も10年以上通ってますけど全然覚えられていないし、スタッフも1人ぐらいしか知りません。
まあ、一晩だけでもこの店に出入りする人数ってスゴそうだし、ここのスタッフたちにとってそんなお客は通り過ぎていくだけのモブみたいな存在なのかも知れません。
そんなことを考えていると、殺されたゴゴ嬢には申し訳ないですが犯人の男性が不憫に思えてしまってついついお酒が進んでしまったみたいです。
このあとにR3に行ったようなのですが、店での記憶がありません。
ふと気づくとナナホテルのレストランでミスレジスター&ビッグファットママと食事をしていました。
この2人がいたということはどうも閉店までいたらしい。
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