5月13日に公開されてランキング1位と大ヒット中の映画『シン・ウルトラマン』。
企画・脚本庵野秀明、監督樋口慎司が特撮ヒーロー物の元祖でもある『ウルトラマン』を映画化するということで、公開前から話題になっておりました。
映画の詳しい説明は省きますが、ウルトラマンが斎藤工でヒロインが長澤まさみです(雑)。
しかし、一部SNSでは「長澤まさみへのセクハラがひどい」と炎上しております。
批判のごく一部を紹介するとこんな感じです。
シン・ウルトラマン観た。
案の定なセクハラ描写で、やっぱ安心して観られないなと思った。スタッフも男性中心で、クリエイターのアップデートが観客のそれに追いついてないように思う。
「シン・ウルトラマン」長澤まさみを捉えるカメラアングルが全体的に(巨大化時は特に)気持ち悪いので-1億点です。セクハラしないと映画撮れないの?
シンウルトラマン、一言で言うとまあ昭和。現代の女性と仕事したことないおじさんの映画。昭和に生きてるんだな〜って。あのセクハラは露骨ではないし気にならないと感じてるのがおじさんばかりなのでそれで察してくれ…てかかなり物語として邪魔なノイズ
あー、そうか…… あえて今セクハラ描写、セクハラ的な撮り方をするのって多分わざとだよね。それって女こどもは俺たちのウルトラマンを観に来なくていいってことか。そのメッセージは正しく受け取れたと思う。もう行く気無いもん。
燃やしているのは必ずしもフェミの方々ばかりではないようです。オタクの方々からもけっこう批判を浴びております。
えっ、そんなにエロいんですか?
『シン・ゴジラ』も未だに観ていない僕ですが、長澤まさみがエロくなっていると言われたら見ないわけにはまいりません。確かめに行ってまいりました。
ちなみに〝セクハラ描写〟と指摘されているのは主に以下のようなシーンです。
・長澤まさみが気合を入れるときに、自分のお尻をパンッと叩くシーンでお尻が無駄にアップになる。
・巨大化した長澤をローアングルからとらえたカットでスカートの中を見上げる感じのアングルになる。
・斎藤工が長澤の身体のニオイを執拗に嗅ぐ。
で、観た感想ですが。
うーん……エロを期待して行くような人には絶対にエロくないです。
まあ、昭和のおじさんですからねえ。やはり鈍感なんでしょうか。
これが気になる観客たちってどんだけアップデートされちゃってるんですかね。アップデートされすぎて損している気すらします。
たしかに上記以外でのシーンでも長澤を舐めるように撮っているシーンが散見されて監督のフェチぶりは感じます。顔のアップも他の登場人物に比べて多い気がします。
ただしお尻を叩くところは一瞬だし、言われなけりゃ全然気にならないレベル。
巨大化した長澤はなんかエロいです。でも、それは巨大化した彼女が何だかそういうふうに感じられるてしまうだけで、スカートの中だって見えないし(当たり前か)。
ただ、元ネタで巨大化したアキコ隊員はパンツ姿だったし全然エロくなかったもんなあ。やっぱりわざとエロくしているんだろうか。
ニオイを嗅がれるシーンも、事前に「今日こそはお風呂入れるぞー」と長澤に言わせたりしているので、なかなか恣意的ではあります。
でも、やっぱりこれらのシーンでエロを感じるのは多少こじれた人ではないかと思います。ストレートなエロが好きな人はたいして何も感じないと思いますし、子供だったら全然スルーしそうです。
つまり全然エロくはないんですけど、作り手のおじさんのじっとりした愛情は感じられてしまうので、そのへんに敏感な人、とくに女性は反応してしまうのでしょうか。
ちなみに本編ですけど、セクハラシーンばかり気にしていたので面白いのか面白くないのかよくわかりませんでした。ってことは本編に集中したい人にはやっぱり邪魔なんですかね。
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