↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
「ゴーゴーさんって車持っています?」
ユキと初めて知り合ったパーティから2日後、僕の携帯にいきなり電話がかかってきました。まあ、番号教えたんでいきなりってわけでもないですが。
そうなんです。パーティで2人きりになったときに彼女のほうから「連絡先教えて」と言ってきたのです。
一体なぜ? 向こうは女子大生、こちとら一回り以上も年上のアラフォーのおっさんです。若いときだってそういうモテるキャラでもなかったし、過去の経験からするとマルチや新興宗教の勧誘とか悪い予感しかしない案件です。
「うん、ボロいけどいちおう車はあるよ」
まあ、ないって嘘つくのも大人げないので。
すると「実はお願いがあるんですけど…」と言います。
そりゃあ何かお願いがあるから、そういうことを聞いてきたんでしょうけどね。
彼女のお願いとは羽田まで空輸されてくる犬を引き取りに行くのにつき合って欲しいとのことでした。何でも九州のブリーダーに依頼していたものが送られてくるらしい。
僕としてはとくに断る理由もないので引き受けました。
というか、女子大生とドライブデートできるチャンスをみすみすムダにするわけにはいきません。そこはやっぱり行っとくべきでしょう、たとえあとで後悔したとしても。
数日後、僕はユキを都内の彼女のマンションの近所でピックアップして羽田へ向かい、空港の敷地のすみっこのほうにある荷物取り扱い所みたいなところで犬を引き取ってきました。
その後、お台場のペットショップで飼育用品をショッピングし、食事をしました。
なんだかすっかりもうデート気分です。
そして一緒に時間を過ごすうちに僕はすっかりユキにメロメロの状態になっていました。チョロいですねえ。
彼女は24歳という年齢の割には大人びていて、スナックのチーママぐらいな貫禄はありました、カワイイ系ではありませんが妙に落ち着いた雰囲気というか。
彼女をマンションまで送り届けてついでに部屋まで犬の入ったケージと買った荷物を運びこみます。帰ろうとするとユキに呼び止められました。
「ねえ、部屋に寄っていかない?」
言葉もいつの間にかタメ口になっていますけど。
でも、そう言われて断るわけがありません。しかし、ユキが言い出したのはかなりとんでもない提案だったのです。
「私、ちょっと飲みたくなっちゃったんだけど、付き合わない?」
いや、それは願ってもないお誘いで、ぜひお呼ばれしたいところなんですが……。
「嬉しいけど、無理だよ。だって俺、車じゃない?」
するとユキの口からさらにとんでもない言葉が。
「だったら泊まって行けばいいじゃない、ねえ?」
ええええええ~っ……。
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