↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
まあ、そんなわけで僕はユキとつき合うことになりました。
形としては無理くり言わされた感もありますが、ユキはちょっとキツい雰囲気の大柄美人という僕的にはストレートど真ん中のタイプでしたし、女子大生だし、しかもエロいしなので文句のつけようもありません。
むしろ、ひらにお願いしてでもお付き合いしていただきたいところです。
そして当時の僕は休みのたびにタイに通ってはいましたが、固定のお気にはいなかった時期だったように思います。シャーデーやナンなどタイの女性以外とのお付き合いは10年以上ご無沙汰で、そろそろちゃんとおつき合いする相手が欲しいなと切望してもいました。
もしかするとナンとよくつるんでいた頃かもしれませんが、日本で彼女と連絡を取ったりするようなことはありませんでしたし。
ですから、彼女とつき合うことになったのは〝飛んで火に入る夏の虫〟、もとい〝渡りに船〟な状況だったのです。
つき合い始めた翌日から、ユキは毎晩僕に電話をかけてくるようになりました。
20代のころはそういうのって鬱陶しくて仕方がなかったんですが、人って変わるものです。電話がかかってくるたび、僕はいそいそと出て1時間でも2時間でもユキの話し相手をするのでした。
週末にはお互いの部屋を訪れて熱い夜を過ごしました。
ただ、その前に2人でかなり酒を飲んでからことに及ぶのがいつものパターンで、ときおり僕が酔いつぶれて1回戦ぐらいしかできないこともありました。
当然、パーティーに行ってる暇なんてありませんから、足も遠のきます。
「あれ以来パーティーに行った?」とユキにも聞くと、
「アンザイさんに頼まれてスタッフで言ったけど参加はしてないよ」
と言っていました。
スタッフでもいいから参加させて見た目の女性数を水増ししようというアンザイさんの魂胆なのでしょう。
ユキは実は頭もかなり良いみたいで、一度彼女が課題で提出するレポートを見せてもらったことがありますが、僕にはちんぷんかんぷんでした。
就職活動も早々に決めてきました。あまり聞いたことのない団体の職員でしたが、彼女いわく最終面接には東大、京大などの学生がゴロゴロいたのに採用されたのは彼女1人だけだったそうです。
そんな僕にとって非の打ちどころがないようにも見えたユキでしたが、ときどき「え?」と思ってしまうような言動をすることがありました。
「ねえ聞いて、 信じられる?」
ある夜、いつものように僕に電話をかけてきたユキは怒っていました。
「どうしたの?」
「Yよ、Y! 信じられない、あのクソじじい」
こんな言葉遣いをする彼女は初めてで、僕は正直ちょっと引いてしまいました。
Yさんというのはパーティの常連で僕よりも一回り年上の男性です。
仕事は何をしているのかわかりませんが、おそらく経営者だと思います。悪い人ではないのですが、何につけ一しきりうんちくを垂れるので面倒くさいと言えば面倒くさい人ではあります。
ユキの話では、Yさんがパーティー後の飲み会で彼女の就職先である団体について、政治的にどうだとか実は宗教団体がバックにいるからあまり評判が良くないとか、いろいろと意見をしたのだそうです。
いや、たぶん自分が知っているうんちくを垂れただけのような気もします。
「Yさんだって自分の知識をひけらかしたいだけで、悪気はないんだよ」
僕がいくら言ってもユキの怒りはおさまりません。
Yさんの言葉が就職が決まって喜んでいた自分をいかに傷つけたのかについて、一方的にまくし立てます。
あげくのはてには「太っているくせにチ○コが小さい」とか「おばあちゃんの家みたいなニオイがする」等々の単なる悪口を1時間以上のえんえんと聞かされる羽目になったのです。
怒ったときの彼女の感情の振れ幅の大きさに少しゾッとしたできごとでした。
あれ? でも何でYさんのチ○コが小さいのを知っているんだろう?
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