↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
「いらっしゃ~い、どうぞ空いているところに座って。リラックスしてね~」
久しぶりのアンザイさんのパーティです。
僕たちを部屋へ迎え入れたアンザイさんは、すっかりよそ行きの笑顔でお出迎えしてくれました。こんな優しい顔もできるんだよなー、この人。
しかし、僕のほうを向くとその笑顔は一変します。アシュラマンか。
「ほら、彼女に何か飲み物ぐらい作ってあげなさいよ!」
いつもは飲み物を作るのは女性会員か男性スタッフの仕事なのに。
僕はスタッフあつかいか。
「え、ゴーゴーさんの彼女なの?」
好奇心丸出しでカクコに話しかけてきたのは常連のKさん。
僕よりもちょっと年上のサラリーマンです。実際に目の当たりにしたわけではないですが、毛深くてハゲているので僕は会うたびに(性欲強そう)って勝手に思っています。
「……はい」
なぜかそんな返事をするカクコ。
えっ、そんな話聞いていないんだけど。タダでさせてもらったことないし。
「へーっ、そうなんだ。ゴーゴーさん羨ましいなあ。こんなに若くてカワイイ彼女がいて」
カワイイと言われてカクコはまんざらでもなさそうです。
僕はあんまり可愛いって思わないんですけどね。
ここのパーティのメンバーはわりと年配で落ち着いた人が多いせいか、とにかくこういうみんながいる場でガンガン口説くようなナンパ野郎はあまり見かけません。
だから1人だけ明らかにレベル違いに可愛い女性がいたとしても、あからさまにちやほやされることはあまりないのです。
でも、けっこうちやほやされているカクコ。
やっぱり僕の連れだからちょっかいかけやすいのでしょうか。
いや、それは違うな。
(きっと見た目若くも可愛くもないからだ)と思うんですけど。
ともあれ、その日の話題の中心はすっかりカクコでした。
通常はくじびきで男女ペアになって最初のシャワーに行く流れですが、この日はなぜか僕とカクコだけくじ引きなしでトップでシャワーに行くことになりました。
まあ、いつものごとく他に行きたい女子がいるわけでもないのでいいんですけど。
シャワーを浴びてそのままカクコとベッドへ。
いつも通り激しい取り組みを繰り広げます。周囲は次々にシャワーを終えたカップルが入って来ましたが、まったく人目などはばからず。
キレイな言葉で言うと〝2人だけの世界〟。カクコとの取り組みはガチ勝負なので、すっかり没頭して痴態を繰り広げてしまいました。
しかし、うっかりしていたことが。
当時の僕はAⅤにすっかり感化されていたので言葉責めが大好きで、かなり取り組み中にはよくしゃべる男でした。
だから後年「SEX中にうるさく話しかける男」が世の女子から嫌われているということを知ったときには非常にショックを受けたものです。
また、相手の女子たちも嫌がらずにそれにつき合ってくれていたので、ますます僕は「うるさく話かける男」になっておりました。
さすがにパーティーでは恥ずかしいので自粛していたのですが、カクコとの取り組みだったためについついいつもどおりやってしまったのです。
しかもカクコとの場合取り組み自体が激しいので、言葉も他の相手との場合の5割増しぐらいで激しくお届けしてしまいました。
そういうのってはたで冷静に聞いていたらギャグでしかないですよね。
カクコとの一戦を終えて2人でリビングに戻ると、待ってましたとばかりにアンザイさんがニヤニヤしながら僕に言いました。
「『俺の目を見るんだ』って何?www」
その日からしばらくの間僕のあだなは「俺の目」になったのでした。
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