↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
今回のエピソード、まだ続いております。
この話にそんなに内容があるかというと微妙なところですけど、長々と飲んでいるんだから仕方ありません。だらだらと飲みにつき合わされて味わう嫌な気分を少しでも共有していただければw
時計の針は朝の5時を回りました。
アンザイさんの口から意外な言葉が。
「ケメちゃん、そろそろお店閉めなきゃでしょ」
「そーねー。まだ全然開けててもいいんだけど、お客さんレイコちゃんたちしかいないしね~」
これは!帰宅チャンスでしょうか。
「じゃあお会計しよっか~」
もちろんお会計をするのは僕なんですけど、ようやく終わりかと思いいそいそとおサイフを取り出してお勘定します。
しかし、ここで問題が。クワタくんが潰れてひっくりかえったままなのです。
「クワタくん!帰るよ~」と、身体をゆすっても頬をぴしゃぴしゃ叩いても起き起きる気配がありません。
「うーん……」薄目を開けてうつろな目をこちらに向けるだけです。ダメだなこりゃ。
彼、身長が180近くあるのでかついで行くのは面倒そうです。
「あたし、まだしばらくいるから見ててあげる」
と、ケメコがいつになく殊勝なことを言うのでお任せすることに。
「あんた、食べるんじゃないわよ」
アンザイさんがケメコに釘をさして、僕たちは店を出ました。
後日談ですが、その後やっぱりクワタくんはケメコに食べられてしまったそうです。
クワタくんは決して認めませんが、アンザイさんがケメコ本人から聞いたそうなので間違いないでしょう。
あんなにベロベロのクワタくんをケメコがどこをどうやって〝食べた〟のか。
男性側があの状態で果たして役に立つものなのか。
まあクワタくんは若いですし、他のパターンも考えられますが、詳細をクワタくんは絶対に教えてくれなかったので、未だに僕は知りません。
一方、すっかり帰れるつもりでいた僕は4軒目のオカマバーに連行されていました。
「帰る? 冗談じゃないわよ。まだつきあいなさい」
と、アンザイさんに無理矢理引っ張って行かれたのです。(しまった、クワタくんを介抱するていで逃げればよかった)と後悔しましたがあとのまつりです。
「あんた、パーティやるって言ってたじゃない」
4軒目もケメコの店みたいなバーでしたが、ここのママは別のお客さんにかかりっきりだったので、僕はアンザイさんとサシ飲み状態になっていました。
実は少し前に僕もパーティをやろうといろいろホテルを調べたり、経費のシミュレーションなんかをしていました。そのときにアンザイさんにも少し相談したのです。
しかし、女性を集めてくれるはずの知り合いが別件でトンでしまったので、その頃には断念しておりました。
「あんたは自分のお楽しみも兼ねて遊び半分でやろうと思っているんだろうけどさ」
まあ、それは当たらずとも遠からず。
「パーティなんて絶対に道楽でやるもんじゃないよ。あたしなんかどんだけ嫌な目に遭って来たことか。あんたにはわかんないでしょ。女はバカだし嘘つきだし泥棒だし、男もバカだし嘘つきだし泥棒だし」
どっちにしろバカで嘘つきで泥棒なんですね。
以前からそうじゃないかとは思うふしはありましたが、アンザイさん、パーティへのストレスでけっこう病んでいるみたいです。
アンザイさんのパーティーへの愚痴と僕への説教は永遠に終わる気配がありませんでした。いい加減僕も気持ち悪くなってきてます。
これ、たぶん悪酔いというよりは二日酔いです。
最後は10時を過ぎたあたりで「お願いだからもう帰らせてください!」と土下座をして、それでも引き留めようとするアンザイさんの手を払い、逃げてきました。
車を停めてある駐車場まで戻ってきたところで、気が緩んだのかゲロがマーライオンのように。
駐車料金は5千円を超えていました。
僕は近くのコンビニで1万円を両替しなければなりませんでした。
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