市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。
ゴーゴーバー入門編、今回は後編です。
前回は 1.ゴーゴーバーの店内、2.営業時間 についての解説でした。
それでは続きを♪
3.スタッフの職種
ゴーゴーバーの規模は数人のダンサーだけのスナックのような店から、常時30~40人が踊っているところまでさまざまです。
ダンサーのステージは2~4交代制となっており、それ以外の時間は休憩したり、店内をラウンドして客を物色したり、指名されていればお客ついたりしています。
従業員の大半はダンサーですが、ママ、ウェイトレス、呼び込み、DJ、バーテン、キャッシャーなどさまざまな職種の従業員がいます。
職種による上下関係はありません。生理中のダンサーがウェイトレスや呼び込みに回ることもあります。
ダンサー以外にもウェイトレス、呼び込み嬢はペイバー可です。
従って本書ではペイバー可能な女性を総称してバーガールと呼んでいます。
これらの従業員は1人もしくは数人のママの下に統率されています。
また、店によってはショータイムがあり、定期的に10~30分ほどのショーが行われていることがあります。このショーメンバーはダンサー有志が務めており、1回あたり数十バーツの手当てがつくようです。
本書が書かれたころにはまだコヨーテはいなかったようで、コヨーテに関する記述は見当たりません。ちなみに『コヨーテアグリー』は00年の公開でした。
4.ゴーゴーバーの料金(ドリンク)
ゴーゴーバーは入場料はとらず、客への課金は基本的にドリンク代とペイバー代のみになります。これは各店の間で激しい競争が展開された結果として、席料なしという料金体系に落ち着いたんだそうです。
ドリンクの料金は通常80~120バーツ(当時)で、注文するごとに卓上の伝票に記載されるため、後払いの明朗会計というていになっています。
しかし何度もこのブログで書いていますけど、調子よく奢っていると見に覚えのない伝票が山のようになっていることが多々あるので明朗なお会計ではないと思います。
また、ゴゴ嬢やウェイトレスからしきりにねだられるレディースドリンクは、1杯につき20~40(当時)バーツのキックバックが設定されています。
ホイホイおごってやる必要はありませんが、じっくり遊ぶなら多少おごるほうがカッコいいっすよね。
このキックバックは、閉店時にバーガールらに支払われ、彼女らにとっては貴重な現金収入となります。そのためあの手この手で奢らせようとたかってくるのです。
また、一部の店ではコヨーテなどに高額のドリンク料を設定している店もあります。お会計を見たらボッタくられた感しかありませんが、正規料金なので注意が必要です。
5.ゴーゴーバーの料金(ペイバー)
バーにとって、ドリンク代に加えて重要な収入源となるのがペイバー(連れ出し)料金です。ゴーゴーの客はダンサーはもちろん、気に入った女性スタッフを店外に連れ出すことができます(バーテン、キャッシャー、DJなどはあまり聞かないのでたぶん不可)。
その際に営業補償として支払うのがペイバー料金であり、スクンビット地区では400~600バーツに設定されています(当時。現在は1000前後?最近連れ出してないからわからないやw)。
クリスマスなど特別な日にはぼったくり料金で1.5倍ほどになる場合があります。
一部の店ではダンサー以外のスタッフのペイバー料をダンサーよりも高額に設定していることもあります。
まあ、ダンサーを連れ出したほうが歓迎されるってことのようです。
店としてはとにかくゴゴ嬢をペイバーしてほしいので、鬼営業をかけてくることも多いです。でも、建前上はあくまでバーガールの自由意志で、バーガールは嫌な客の連れ出しを断ることができます。
バーガールが店外で何をするかは、店は関知しないことになっています。
えっちをするか、チップはいくらかなども建前上は当人同士の話し合いによります。
実際は従業員がボードにショートやロングの値段を書いて提示してますけどねw
また、店によっては事前にペイバー代に連れ出し後のチップを載せて支払うシステムの店もあります。
バーガールを無理に連れ出す必要はありません。飲んで帰るだけでも全然OKですし、むしろそっちのほうが普通です。
ゴーゴーが好きな人は何店もハシゴして、好みの女のコを探すのが定番です。
僕なんかいつだって探しっぱなしですorz
↓ぽちっとお願いします