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『ゴーゴーバーの経営人類学』をやさしくまなぶ ⑰ゴゴ嬢たちの給与システム


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午前2時に消灯したナナプラザ('20年3月)

 

市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。

 

 

ゴーゴーが他の風俗と異なる点は、ゴゴ嬢らバーガールはあくまでダンサーでウェイトレスもしくは呼び込みとして雇われており、お客とのデートやSEXは本来の業務ではないというところです。

 

なので、それぞれ職種に応じた賃金が支払われています。

たとえばダンサーの場合は月に5000~8000バーツ(当時)の固定給が支払われ、これに毎日のドリンクバックが0~300バーツ(当時)程度が加わります。

さらに店へのチップが分配されることもあります。

固定給はステージ上でトップレスになったり、ショーに出るなどによってさらにプラスされることがあります。

 

ウェイトレスの場合は固定給はいくらか少なくなるものの、基本的なシステムはダンサーと同じです。

固定給は月に4日程度の休みを除いてフル出勤した場合の額で、欠勤したり、遅刻するとペナルティが課せられます。

 

自己都合での欠勤は1日200バーツ(当時)の減給で、金・土曜だとこれが500バーツ(当時)に跳ね上がります。1カ月間まるまる休んだ場合の罰金は1か月ぶんの固定給とほぼ同じです。

 

さらに多くの店ではゴゴ嬢にはペイバーのノルマがあります。ノルマが達成できないと、足りない回数に応じて減給されます。

このように店がダンサーに支払う給与は時間給(もしくは日給月給)と能力給によって調整されるシステムとなっているのです。

 

バーガールの生活はゴーゴーの従業員としての収入だけでもやっていくことは何とか可能です。だから、そのうえでSEXなどによる収入を選ぶかどうかは、バーガール本人の自由です。

 

しかし、実際にはゴゴ嬢のほとんどは固定給以上の稼ぎを欲しがります。

人によりますが、こちらの収入が生計に大きな比重を占めている場合が多いようです。

 

バーガールの能力給であるドリンクバック客からのチップは、まったくの自由な競争状態において、限られたパイ(客)を奪い合う形となります。

従って稼げる人とそうでない人には大きな個人差が生じます。

さらにペイバー回数のノルマ未達で減給されると、さらに差がひろがります。

 

この給与システムから「バーガールはゴーゴーという場を間借りして営業している個人事業主としての性格を強く持つ」(本文より)と言えるのです。

でもウェイトレスや呼び込みはノルマがあるわけではないので、ペイバーはお得なんでしょうね。

お店によってはゴゴ嬢のほうを積極的にペイバーさせたがるのはこのあたりの事情があるからだと思われます。

 

またバーガールとして働くかどうかは本人次第なので、多くのゴゴ嬢は居心地の良い店、より稼げる店をもとめて店を転々とします。

店側の新規雇用に対する姿勢も、経歴によほど問題がない限りは来るものは拒まず、というものです。

 

店側としてはダンサーが増えるほどお客さんは増えるし、上記のような給与システムのおかげで、ダンサーが多くても店側が損をすることは少ない、だからいくらでもウェルカムなんでしょう。

 

前項でも書きましたが、ペイバー料金を払って店を出たあとに何をするかは、お客の自由です。たいていはホテルへ行くんでしょうけど、食事をしたり、ディスコへ繰り出したりとオプションは無限にあります。

 

また、ペイバー料を払っても女のコを連れ出さない客もいます。ペイバー料を払えば女のコは建前的には自由になるので「疲れた」「踊りたくない」と言ってペイバーをせがむのは良くある手口です。

 

僕もよくやりますw 

まあ僕の場合は酔っ払っちゃって連れて帰るのが面倒なので結果的にそうなるんですけどww

 

ダンサーにはオフ回数のノルマがあるので、ペイバーしてあげるだけでも喜んでもらえるはずなんですけど……きっちりホテルまで行かないと、「稼げない!」と言って怒るコも多そうです。

 

 

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