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『 ゴーゴーバーの経営人類学』をやさしくまなぶ ㊱やっぱり美人しか勝たんというお話(前編)


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『Billboad』(HPより)

 

市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。

 

 

前回まではゴゴ嬢たちの友情と仕事での協力関係について見てきました。

しかし、ゴゴ嬢同士の親しい関係は本人とその周囲数人というごく狭い範囲に限られます。ゴーゴーバー全体ではゴゴ嬢たちは基本ライバル関係です。

 

ゴゴ嬢として店に入れば、仲間同士であると同時に限られた数の客を奪い合わなければならないのです。いつもみんな仲良しというわけにはいきません。

 

ゴーゴーバーにやってきた客はまず佃煮ほどいる不特定多数のゴゴ嬢たちの中からたった1人を選んで話しかけなければなりません。

 

そしてやっぱり男性客は自分の好みの容姿の女のコと話したいと思っています。

〝見ているだけが一番いいから誰とも話したくない〟という僕のような変態はおいておきますwww

 

誰でもいいからと目についた女のコに片っ端から声をかけて値段の交渉をおっぱじめる人は単なる性欲ありすぎのヤバい人です。そんなやつはいません。

普通の人はまず女のコを1人選んでから、そのコの性格や払うお金を気にします。

 

「容姿は気にしない、性格いいコがいい」という人だって、初見では〝性格良さげな〟容姿の女のコを選んでいるのではないでしょうか。

 

つまり、多くの男性客はゴゴ嬢の〝見た目〟にこだわっています。顔立ちの良さやプロポーションといった容姿、そして若さなどといった要素が、この際にはおおいに重要になります。

 

もちろん見た目だけではわからない性格やサービスの良さといったものも重要です。

いくら若くて美人でも、性格が悪かったりマグロだったり泥棒だったりしたら、その夜の思い出は台無しです。だから、同じ程度の容姿の2人だったら、性格のいい女のコのほうを普通は選びます。

 

客が満足するためには、容姿・若さなど見た目の魅力と、性格などの目では見えない要素の2つとも重要です。

 

しかし、実際にはお客がたくさんのゴゴ嬢の中から1人を選ぶときには見た目の第一印象で決めてしまいがちです。だから女性たちは〝見た目〟での競争を強いられることとなります。

 

ゴゴ嬢の〝容姿〟は顔だけでなくその露出度多め、時には露出しかないというゴーゴーのコスチュームゆえにプロポーションからホクロの位置までも一目瞭然です。

 

容姿に関する情報だけは男性客に充分に与えられているので、自然と〝容姿の美しい〟女性に男性客からのオファーが集中することになるのです。

そして〝容姿〟が評価されなかった女のコは〝売れ残る〟可能性が高くなります。

 

そして、これまで何度か述べたように、ゴゴ嬢たちは価格面での競争があまりできないという事情があります。

例えば、ナンバー1クラスの美女が「ショート1万バーツ」とかは吹っ掛けるやつもいそうですけど、売れ残ったコが「ショート500バーツ」と言い出すことはありません。

 

従って、ゴゴ嬢たちはより美しく、よりセクシーにお客にアピールしようとします。そして〝容姿〟をめぐる競争はより激しくなるのです。

 

次回はケーススタディです。

 

 

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